掲載日：2024.09.27 ニュース
大島正伸教授が第33回吉田富三賞を受賞
2024年9月21日（土）、福岡にて開催された第83回日本癌学会学術総会において、金沢大学ナノ生命科学研究所／がん進展制御研究所の大島正伸（おおしままさのぶ）教授が、第33回吉田富三賞を授与されました。
吉田富三賞は、日本癌学会が吉田富三顕彰会（福島県浅川町）とともに、偉大ながん研究者 吉田富三博士を記念して1992年に設けたもので、毎年一名、基礎医学分野において優れた業績を挙げ日本癌学会の発展に貢献した研究者に贈られます。
大島教授は、マウス遺伝学を基盤とした個体レベルの研究を展開し、消化管腫瘍間質における COX-2 発現誘導に起因した炎症性微小環境形成が発がんを促進することを明らかにし、炎症反応の制御による発がん予防・治療の概念に論理的根拠を与えたこと、さらに、複数のドライバー遺伝子変異を導入した腸管腫瘍オルガノイドモデルを作製し、遺伝子変異の蓄積と微小環境の相互作用による消化器癌転移機構の理解に大きく貢献したことが評価され、今回の受賞に至りました。
第83回日本癌学会学術総会 授賞式の様子
受賞テーマ「遺伝学的手法による発がんおよび悪性化機構の本態解明」
関連リンク
第83回日本癌学会学術総会 https://site.convention.co.jp/jca2024/
日本癌学会 吉田富三賞（吉田賞） https://www.cancer.or.jp/modules/award/index.php?content_id=2
大島教授研究紹介 https://nanolsi.kanazawa-u.ac.jp/researcher/masanobu-oshima/
腫瘍遺伝学研究分野大島研究室 https://genetics.w3.kanazawa-u.ac.jp/