「さくらサイエンスプログラム」アルジェリアの優秀な学生がHS-AFMによる最先端ナノイメージング技術を研修
さくらサイエンスプログラムにより、アルジェリアから学生6名と若手教員1名が来日し、最先端ナノ科学研究に1週間の間、取り組みます。金沢大学ナノ生命科学研究所において、シャフェイ・ジャメル・エディン特任助教が主催する本プログラムは、先進的な高速原子間力顕微鏡(HS-AFM)技術を直接体験してもらうことで、ナノライフサイエンス分野の次世代科学者を育成することを目的としています。
参加者は卓越した学業成績とナノ科学への熱意をもとに選抜されました。学生たちは各大学の上位5%以内の成績、全国大会での成果、研究への積極的な参加、地域への貢献など多方面での実績が評価されています。技術的習熟度に加え、選考過程では批判的思考力、適応力、異文化理解力といった国際共同研究に不可欠な資質も重視されました。
プログラムでは、参加者はまず第一線で活躍する専門家から直接HS-AFMの基礎を学び、さまざまな試料の測定を通じて応用力を養います。この体験を通じて、ナノテクノロジーにおいて、知識と同様に実践的スキルが不可欠であることを実感できるでしょう。
安藤敏夫特別功績教授らのチームによるHS-AFM研究の先駆的取り組みで国際的に著名なNanoLSIは、最先端の研究施設を訪問者に開放します。学生たちは古寺哲幸教授による専門家による講義に参加し、双方向ワークショップや実習を通じて、理論と実践の両面から理解を深めます。本プログラムは技術訓練に留まりません。参加者はナノサイエンスをテーマにした活発な討論、ネットワーキングセッション、文化イベントに参加し、学術的・職業的成長を支える国際交流を育みます。
本プログラムは金沢大学とアルジェリアの提携機関との持続的な協力を促進し、将来の共同研究・教員育成・機関間協定の基盤を築きます。相互の単位認定を可能にすることで学生の流動性を高め、グローバルな研究ネットワークの構築を推進します。
修了生は、新たに習得した技術と国際的視点により、母国における研究推進や日本との今後の共同研究に貢献することが期待されます。本取り組みは、ナノテクノロジー分野における継続的な科学交流、人材育成、グローバルなイノベーション加速の架け橋となるものです。
詳細はこちらをご覧ください https://ssp.jst.go.jp/outline/detail/


