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掲載日:2024.04.17 ニュース

奥田 覚准教授 (Jr.PI) が文部科学大臣表彰・若手科学者賞を受賞

NanoLSIの奥田 覚(おくだ さとる)准教授 (Jr.PI) が,令和6年度 科学技術分野の文部科学大臣表彰 若手科学者賞を受賞しました。
本賞は萌芽的な研究,独創的視点に立った研究等,高度な研究開発能力を示す顕著な研究業績をあげた40歳未満の若手研究者に贈られるもので,奥田准教授は以下の業績を評価され受賞に至ったものです。

奥田 覚 ナノ生命科学研究所 准教授 (Jr.PI)

[業績名] 多細胞組織のアクティブな機械特性と力学動態に関する研究

多細胞の三次元動態は、器官形成やがん疾患等に関わる重要課題ですが、これを定量的・網羅的に計測・解析する技術が確立されておらず、新しい研究アプローチが求められていました。
奥田准教授は、三次元空間における多細胞の力学動態を記述する新規の数理モデルを構築し、器官形成やがん浸潤等の多細胞動態を定量的に解析する汎用的な計算力学手法を開発しました。この手法は、細胞のアクティブな力発生に着目し、その高い非平衡性とマルチスケール性を考慮することで、階層的な多細胞動態の原理的な理解を可能にしました。
本研究成果は、発生生物学や生物物理学の発展に大きく寄与し、さらには材料力学・機械工学においても、静的・準静的過程を対象とする既存の理論を動的過程へと発展させる基盤を提供すると期待されます。

関連情報:
令和6年度科学技術分野の文部科学大臣表彰受賞者等を決定しました:文部科学省(mext.go.jp)